2015年10月10日土曜日

モルモンと改宗

モルモン教といえば、ユタ州。

州都はソルトレーク・シティー。

むかし北米旅行したときに行きました。

そこにあるブリガム・ヤング大学を会場にもたれた国際法と宗教学会
みたいな会合に、全世界から90人の学者や専門家が招かれた。

ところがそのうちの一人、カリフォルニア大学サンタバーバラ校のマーク・ジャーゲンズマイヤー教授が直前になってキャンセルした。

その理由は・・・。


ブリガム・ヤング大学の学生でモルモン信徒として入学する学生が、もしその間モルモンの信仰を変えたりやめたりした場合は、学籍を失うという規則なのだそう。

その規則を変えようとしている学生グループが、この学会の参加者たちに、あなたたちが集まる大学にはこう言う規則があるのですが、とイーメールのメッセージで訴えたわけです。

その訴えを受けて、ジャーゲンズマイヤー教授は「良心的理由」から会議をボイコットしたということです。

以上、ハッフィントンポストの宗教担当記者のジャナ・リース。

 ※興味深いことに、ジャナはプリンストン神学校に行ってモルモンに改宗したと言う変り種。 

大学という知的探求の場所で、改宗も含めた信仰に対するオープンな追及を抑圧するような規則の正当性・妥当性の問題は、なかなか根が深いと思われます。



ポスト世俗と超越

本当に久し振りの更新です。

たまたま読んだブログ記事の紹介です。

イーナ・プレトリウス(発音は定かでない)さんは、現在はスイス在住のフェミニスト神学者。


ハイデルベルク大で博士号を取得し、現在はフリーランスで著作・講義などをしているようです。


Is There a Postsecular-transcendence?

宗教の多元化で、イベントに集まる人々は、様々な宗教的背景を持つ。

世俗化した情況で、無宗教的に会を持った方がいいか。

たとえば、キリスト教関連の集会では、祈りや賛美を織り交ぜてもいいのか。

迷うところです。

イーナさんは、たとえ世俗化したとは言えど、何かしら超越的なもの対する感覚は残っているだろうし、それを尊重してもよいのではないか。

とすると決まった祈りや賛美といった形式の儀式ではなく、沈黙のときをおいて、各自の宗教性に従ってその(超越との交流の)ときを過ごしたらいかがか。

という提案をなさっています。


※ドイツ人の方ですが、英語も読みやすいです。